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自分を相対化する

社会全体で子育てをする世の中を作るために
まず大人が自立して幸せになることを実現していく
「アロマと脳科学」を使って、
なりたい自分の人生を自分で創造していくブログ

こんにちは、平野百合子です。

人それぞれ感じ方や考え方が違います。
人の感じ方や受け取り方というのは絶対的なものではなく
それぞれの過去の経験や知識から来ているものだからです。

同じ事象でもそれぞれの受け取り方によって
それぞれの受け取る現実は変わって来ます。

例えば、細かい事にも指示を出してくる先輩がいるとします。
Aさんは、受動的なタイプなので、
細かく指示を出してくれるこの先輩の存在はとても貴重。
「(先輩の言動に)有り難いなぁ」と感じています。

一方、Bさんは指図されるのが大嫌いなタイプ。
先輩は目の上のたんこぶのような存在。
「(先輩の言動に)いちいち癪に障る」と感じています。

結果、
Aさんは職場では先輩に親切にされたという良い印象を
Bさんは意地悪されたという嫌な印象を
それぞれが同じ環境で同じ先輩の同じ言動から、全く違った現実を受け取る事になるのです。

先日、テレビのニュースで
バスの乗客のトラブルが取り上げられていました。

小学校低学年位の小さな子どもが1人で
幅広の1人席用の席に座っていると
73歳のおじいさんが乗って来て、
強引に子どもの座っている席に座ったそうです。

その後、母親と思われる人を含む2人の女性が
おじいさんと言い争っている姿が動画に取られ、Twitterで話題になったようです。

同じバスに乗車していた人の証言は・・・

10代男性は、
「強引に引きずり下ろした」
「あんな酷い言い方をしなくても良いのに・・・」
と証言していますが、

すぐ近くにいた70代女性は
「おじいさんとお孫さんが仲良く座っているのかな?と思った。
乱暴な言葉などは聞こえなかった。おじいさんに非はない」
と証言しています。

バス会社の見解は・・・
(車内防犯ビデオで確認したところ)
おじいさんが強引に割り込んで来たのは確かだが
引きずり下ろした形跡はないとの事でした。

「お年寄りに席を譲るべき」と思っている人には
子どもを傷つける酷い言葉は一切聞こえてなくて
「お年寄りが威張っている」と思っている人には
酷い言い方で子どもを引きずり下ろしたように見えたという

真逆の現実

一体、何が真実なのか分かりません(^_^;)
恐らく、誰も嘘を言っているつもりはなくて、ただ「どう受け取ったか?」で、現実がこんなにも違っているのです。

テレビ番組が集めた意見でも
年代別や男女別でかなり意見の乖離がありました。

おじいさんは正しいという人、間違っているという人。
子どもがかわいそうという人、子どもは席を譲るべきという人。
むしろ周りの人が機転を利かせて席を譲れば良かったのにという人・・・などなど

私達がこのような状況から学ばなくてはならないことは
相対化して物事を見る大切さです。

相対化とは・・・
一面的な視点やものの見方を、それが唯一絶対ではないという風に見なしたり、提示したりすること。
〜実用日本語表現辞典より〜

つまり、自分と同じ現実を相手も見ているとは限らないのです!

立場や経験・知識、その日の体調などによっても受け取る現実は違ってきます。
色んな人の立場に立って、物事を考えられるようになると
視野がもっと広がり、全体の調和にも繋がっていきます。

みんなが相対化して物事を見ることが出来れば、
バスの出来事のようなことはなかったと思います。

自分が一番正しいと思い込むことは
トラブルを生む可能性が大ですが、
自分を相対化して物事を見る習慣があれば、
自分以外の他人の気持ちを慮ることも出来るのです。

そこには譲り合いの精神や調和が生まれると思います。

その為の練習として
漫画や小説など読書をして、それを誰かと話し合う方法がお勧めです。

登場人物それぞれの気持ちを考えたり、
「同じ文章を読んでも読む人によって解釈が違うということ」を体験することで、
相対的に物事を捉える考え方が身に付くそうです。

私は子どもの頃から
「国語の文章問題に(どう解釈しようと自由なんだから)正解不正解を決めるのはおかしい」
とずっと思っていました。

私の場合は、子どもの頃の理不尽な経験から
自分とは違う考え方があるということを自然に受け入れていたのかもしれません。

色んな角度から物事を見れるようになると
偏った情報だけを鵜呑みにするのではなく
自分にとってより良い選択をすることも出来ます。

ぜひ自分を相対化することを意識してみましょう!

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